
スウェーデンのボルボ傘下のUDトラックス(本社・埼玉県上尾市)は26日、新興国向けに開発した大型トラック「クエスター」をバンコク都内で発表した。タイを生産・輸出拠点とし、東南アジア諸国などで販売する。
新興国向けに燃費と耐久性、整備の容易さを重視して開発した。同一のプラットフォーム(車台)を使い、長距離輸送や鉱山開発、建設現場など幅広い分野で使われる車種を提供する。8000ccと11000ccの新型ディーゼルエンジンを搭載し、大部分の部品も専用に開発。運転中に低燃費運転を指導するシステムも搭載した。価格は明らかにしていないが、「競争力のある価格で提供する」としている。
ボルボが約20億バーツを投じて中部サムットプラカーン県のトラック・バス工場を拡張し、UDトラックスの海外初の完成車工場を設置した。来月末までに量産体制に入る。年産能力は2万台。タイでは年内に納車を開始する。
タイからインドネシア、マレーシアなど東南アジア諸国などにも供給する。タイのほか、インド、中国でも国内向けの生産を予定している。
顧客に対しては、燃費や稼働率の向上、事業費削減を提案しながら販売し、車両故障時の迅速な支援や走行実績に応じた整備などのサービスも提供する。タイでは3億バーツを投じ、販売店・サービスセンターを現在の12店から年内に17店まで増やす。
ボルボは2007年に日産ディーゼル工業(現UDトラックス)を子会社化。タイでは他社の国内販売権を解消した後、事業強化に乗り出した。UDトラックスの車両の現地生産を開始するとともに、本格的な販売を再開する。
(2013年8月27日 9:20)