東レは13日、タイで高機能樹脂のポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂コンパウンドを生産すると発表した。自動車用を中心とする需要増を見込んで現地生産に切り替える。タイで生産するのは同社が初となる。
子会社のタイ・トーレ・シンセティクスがバンコク都内バンケン区の工場に年産能力3,000トンの設備を導入する。来月から稼働させる予定。投資額は約5億円。
PPS樹脂は耐熱性や耐薬品性、強度、難燃性などに優れ、自動車の電装部品や電気・電子機器、住宅設備などに使われている。成形前材料のコンパウンドにして提供する。
これまでは日本と中国からの輸出で東南アジアの需要に対応してきたが、今後も需要増が見込まれるため、最大の需要があるタイで現地生産を開始し、供給・サービス体制を強化する。
同工場内の樹脂テクニカルセンターには、PPS樹脂用の射出成形機や評価機器を導入した。自動車部品メーカーなどの顧客に対し、材料開発など技術サービスを提供する。
東レはPPS生産で世界首位。現在の年産能力は2万7,600トン。「今回のPPS樹脂コンパウンド拠点設置により、世界ナンバーワンのPPS樹脂メーカーとしての地位をさらに確固たるものにする」としている。
(2016年9月14日 7:04)