
シャープは21日、タイで約10年ぶりにテレビ生産を再開したと発表した。中部ナコンパトム県の既存工場を活用し、タイと周辺国向けの生産拠点とする。
現地法人のシャープ・マニュファクチャリング(タイランド)が複合機などの工場にテレビの生産ラインを導入し、9月に生産を開始した。投資額は約300万ドル(約9,800万バーツ)。投資委員会(BOI)の事業認可を取得している。
まず国内向けに画面サイズが32インチ、40インチ、50インチのLED(発光ダイオード)液晶テレビを生産する。将来はラオス、カンボジア、ミャンマーへの輸出も開始する。現在の年産能力は50万台。来年は100万台まで引き上げる。
タイでは約10年前にテレビ生産を打ち切り、マレーシアに生産を移管していたが、再びタイを生産・輸出拠点として活用する。
バンコク都内で記者会見したシャープの戴正呉社長は「タイムリーな生産が可能となり、現地向けのモデルも開発できる。将来は部品メーカーや物流サービスを充実させ、サプライチェーン(供給網)を拡充していく」と述べた。
タイの販売会社シャープ・タイは本年度(2017年4月~18年3月)のテレビ販売目標を30万台(シェア10%)に設定。来年度は20~30%増を目指す。
同社はテレビ、冷蔵庫などの家電やOA機器、レジなどの業務用製品を販売し、本年度の売上高は60億バーツの見込み。テレビが売上高の約5割を占めている。
(2017年11月22日 6:27)