
大阪ガスは27日、天然ガス自動車(NGV)の燃料用にバイオガスを精製する試験事業をタイで開始したと発表した。来年中の精製技術の商用化を目指す。
パーム油メーカーのアグリカルチャー・オブ・ベイシンと協力し、南部ナコンシータマラート県にある同社の工場に精製試験装置を併設した。工場廃水から発生させたバイオガスを大阪ガスの独自システムを使って精製し、高純度のメタンガスを製造。アグリカルチャー社が自社のNGVの燃料として使用する。
精製試験装置は現地法人の大阪ガス(タイランド)が建設し、精製能力は1時間当たり250ノルマル立方メートル。長期運転の安定性やコストを最小化する運転方法、自動車燃料としての有効性を検証する。約1年間の試験を予定している。
大阪ガスは2012年からバイオガス精製技術の開発に取り組み、吸着剤や分離膜などを使った独自の精製システムを持つ。世界最高レベルの99%以上のメタン回収効率で高純度メタンガスを製造できる。
タイはヤシ殻やバガス(サトウキビの搾りかす)などバイオマス(生物資源)が豊富な上、NGVも普及しており、精製システムの商用化に適していると判断した。
(2017年11月28日 6:40)