
国際協力銀行(JBIC)の前田匡史副総裁は3日、プラユット暫定首相とバンコク都内の首相府で会談し、バンコクと東部ラヨン県を結ぶ高速鉄道の建設計画に日本と中国が協力する構想を提案した。
高速鉄道は新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)など3空港を結び、全長220キロ。事業費は2,000億バーツに上る見込み。民間企業に50年契約で建設・運営を委託し、事業費の約半分を負担してもらう。3月27日に計画が閣議決定されており、年内の発注に向けて国際入札が実施される。
首相府によると、前田副総裁は、日本と中国の企業が共同で参画し、鉄道インフラ整備を実現することで、タイと日本、中国の3カ国にとって利益になると説明した。日本の外交戦略「自由で開かれたインド太平洋戦略」、中国の経済圏構想「一帯一路」との整合性を示唆した。
同計画は民間企業にとってリスクが大きいとの問題点が指摘されており、日本と中国の企業が共同で参画することでリスクを分散できるメリットもある。
プラユット暫定首相は、アジア地域の協力強化につながるとして提案を歓迎した。また、ソムキット副首相も前田副総裁と会談し、構想が実現すれば3カ国にとって非常に大きな利益になると高く評価した。
(2018年5月4日 6:02)