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タクシン元首相派の新党タイ・ラックサー・チャート党(タイ国家維持党)は8日、3月24日の総選挙に向け、ワチラロンコン国王の姉ウボンラット王女(67)を首相候補にすると発表したが、国王が反対を表明したため撤回した。
10日付各紙によると、同党は王女を首相候補として選挙管理委員会に届け出たと発表し、王女本人もインターネットを通じ、政界進出の意欲を表明。王女は1972年に米国人との結婚(98年に離婚)に伴い、王族籍を離脱しているため、一般人であり、自由と権利があると自ら訴えた。
これを受け、国王は8日夜、王室のメンバーは政治に関与するべきではなく、非常に不適切だとして、同党を批判する声明を発表。王族籍を離脱したとしても、王女は国王の近親者であり、政治関与は憲法や伝統に反するとした。
同党は9日、首相候補の届け出を取り下げると明らかにした。親軍派政党からは違法な擁立だったとして解党処分を求める声が出ている。
国王の近親者の政界入りは異例で、王女の人気も高いことから、一連のニュースは大々的に報じられた。王女の擁立が実現していれば、タクシン派に圧勝の可能性もあった。王女はタクシン氏と個人的に親しいとみられている。
(2019年2月11日 9:19)