
ホンダは21日、東部プラチンブリ県の自動車工場に世界初の「セル生産方式」のラインを導入したと発表した。車両と部品取り付け作業員を載せたユニットごと循環させる構造で、作業効率を約10%向上できるという。
従来の生産ラインでは移動する車両に作業員が1種類の部品を取り付けていたが、新方式では移動するユニットに車体1台を載せ、前後左右に作業員4人を配置、それぞれ複数の部品を取り付ける。従来のように作業員が車体の仕様に合わせて部品を選ぶ必要がなくなり、部品を歩いて持ち運ぶ動作も減らせる。
ユニットごと回転ずしのように循環させることで、部品箱の供給・回収作業を1カ所で行えるようになるため、部品の運搬作業量も約10%削減できる。
また、従来の生産ラインに比べ、生産規模の変化などに伴うレイアウト変更や、設置スペースに柔軟に対応できるメリットがあり、投資の削減効果も期待できる。
同社は「世界初となる革新的でユニークな生産ライン」とし、世界の工場で導入することも検討している。
同工場は現地法人ホンダ・オートモービル・タイランド(HATC)が171億5,000万バーツを投じ、ロジャナ工業団地内に建設した新工場。先月に車両生産を開始し、小型セダンの新型「シビック」を生産している。
(2016年4月22日 10:02)