タイ中央銀行が7月31日発表した経済指標(速報値)によると、6月は生産、消費、投資、輸出入ともマイナスだったが、前月より改善した。景気回復の兆しがみえるが、中銀は農業所得の減少、観光業の不振に懸念を示した。
鉱工業生産指数(MPI)は昨年同月比で7.8%低下したが、前月比で3.0%上昇した。輸出向けの電気・電子製品、水産缶詰、国内向けの自動車などが上向いた。
農業生産は昨年同月比6.3%減少。価格も低下し、農業所得は同23.6%減少した。
民間消費指数(PCI)は2.7%、民間投資指数(PII)は15.5%それぞれ低下したが、前月比では2.6%、1.1%上昇した。
消費者物価指数(CPI)上昇率はマイナス4.0%。生鮮食品・エネルギーを除いたコア物価指数はマイナス1.0%と2カ月連続のマイナスだった。
輸出は昨年同月比で26.4%、輸入は同26.3%それぞれ減少したが、前月比では5.3%、21.9%増加した。貿易黒字は9億3,900万米ドル。観光客数が94万人に18.6%減少したが、経常収支は4億7,700万米ドルの黒字だった。
▼第2四半期、生産・消費が改善
第2四半期はMPIが昨年同期比で9.1%、PCIが同4.2%それぞれ低下したが、前期より落ち込みは縮小した。輸出は26.1%減、輸入は32.3%減。輸出の減少幅が広がり、貿易黒字は38億9,600万米ドルと前期比で半減した。
(2009年8月2日 12:02)