大和総研は4日発表した新興国経済のリポートの中で、プミポン国王死去の影響により、タイの個人消費や観光業の停滞が予想され、政治的リスクに注視する必要もあると指摘した。
短期的な影響としては、消費マインドの冷え込みによる個人消費の停滞を予測。暫定政府が娯楽活動などの自粛を求めた30日間が過ぎても、消費マインドは回復しないと予想した。また、観光地としての魅力が低下し、観光業も冷え込むと予測。景気減速を懸念し、タイ中央銀行が9日の金融政策委員会(MPC)で利下げを決定する可能性も十分あるとした。
長期的な影響としては、政治的混乱が起きる可能性を指摘。国王は安定の要だったとし、国王死去で政治が混沌(こんとん)を極める可能性があり、民政復帰に向けた総選挙が延期される可能性も十分あると予想した。
(2016年11月9日 7:14)