米大統領選で共和党のトランプ氏の勝利が9日に決まり、タイでは保護貿易主義を懸念する声が上がる一方、先行きを楽観視する見方も相次いだ。
10日付各紙によると、トランプ氏の保護主義政策がタイの輸出に影響を与えるとの見方が広がり、ウィブーンラック商務次官は「米国が保護主義を強めるなら、さらに輸出先を多様化しなければならない」と警戒。商務省外国貿易局のブンヤリット局長も「輸出業者は米国の保護主義的な措置に備えるべき」と呼び掛けた。
一方、ソムキット副首相やタイ商工会議所(TCC)のイサラ会頭は、トランプ氏が国内経済の回復に専念するとみられることなどから、大きな影響は受けないとの見方を示した。
輸出企業が加盟するタイ荷主協議会(TNSC)のノッポン会長は「オバマ政権の8年間で米国の経済は回復しなかった。トランプ政権で大きく変わる可能性がある」と期待を示した。
また、政治学者からは、トランプ氏が人権問題や民主化運動には冷淡とみられるため、タイの軍政に対する民主化圧力が低下するとの見方も出ている。
(2016年11月10日 6:45)