富士電機は25日、変圧器メーカーのタスコ・トラフォを買収すると発表した。同社の工場や販売網を活用し、電力機器事業を強化する方針。需要が伸びるアジアで事業拡大を目指す。
タイの子会社2社がタスコ・トラフォの株式の計67.7%を取得する。10月1日に手続きを完了し、「フジ・タスコ」に社名変更する予定。資本金は8億6,600万バーツ、創業者一族の持ち株会社タスコ・ホールディングとの合弁会社となる。買収額は明らかにしていない。
出資する子会社2社は、電源装置などを生産する富士電機パワーサプライ、販売・エンジニアリングの富士電機(タイ)。それぞれ49.0%、18.7%を出資する。
タスコ・トラフォは1996年設立。中部サムットプラカーン県のバンプー工業団地に本社工場を構え、従業員は約250人。変圧器、配電盤、制御盤などを生産し、電力公団や民間企業に納入、昨年の売上高は11億7,400万バーツだった。
富士電機は、タスコ・トラフォの生産拠点の活用と技術供与により、変圧器のラインアップ拡充や価格競争力の強化を図る。国内のほか、東南アジアやアフリカでも納入実績を持つ同社の販売・サービス網も活用する。
インフラ整備事業が増加し、日本企業などの進出も加速しているアジアを重要市場と位置付け、生産販売体制を強化する方針。中部パトゥムタニ県では富士電機パワーサプライが新工場の建設も進めている。
(2013年7月26日 11:02)