旭化成、アセトニトリル製造で事業化検討
旭化成ケミカルズは6月30日、国営石油PTT、丸紅との合弁会社を通じて東部ラヨン県でアセトニトリル製造の事業化を検討すると発表した。海外生産は初めて。年内の事業化決定、2011年の生産開始を目指す。
3社の合弁会社PTTアサヒケミカルズ(PTTAC)が、マプタプット工業団地内に建設中のアクリロニトリル(AN)生産工場で副生する粗アセトニトリルを回収・精製し、アセトニトリルを製造する。
アセトニトリルは、医薬用溶剤、分析用試薬、農業などの分野で使用される化学物質。特に医薬用溶剤分野で需要が高まっているが、供給が不足しているという。
年産能力は1万2,000トンを見込み、アジア全域で販売する。旭化成は川崎製造所でアセトニトリルを年間1万4,000トン生産しており、生産拠点はタイが2カ所目。年産能力は倍増する。
同社はアセトニトリルのアジア最大のメーカー。同社広報部は「現在の世界シェアは2割弱。タイ工場の稼働と販売拡大で、シェア3割を目指す」と目標を明らかにした。タイの事業化検討と並行し、川崎製造所での増産も検討する。
PTTACはAN生産工場を昨年に着工し、今年末の稼働を予定している。年産能力はANが20万トン、アクリル樹脂のメチルメタクリレート(MMA)が7万トン、硫安が16万トン。投資額は約7億5,000万米ドルを見込む。
(2009年6月30日 8:20)
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