石油販売のPTGエナジーは9日、サッポロビールなどが開発した新技術を利用し、キャッサバを原料にエタノールを生産すると発表した。
東部サケオ県のタピオカでんぷんメーカー、イアムブラパーと設立した合弁会社イノテック・グリーン・エナジーが、同県でエタノール工場を建設する。投資額は15億バーツ。生産能力は日量20万リットル。2020年の稼働開始を目指す。キャッサバからでんぷんを抽出した残りかすのキャッサバパルプを原料として活用し、燃料用のエタノールを生産する。
サッポロビールと磐田化学工業(本社・静岡県磐田市)が開発した高温発酵酵母により、熱帯地域でキャッサバパルプから効率的にエタノールを生産する新技術を利用する。イアムブラパー傘下のEBPエタノールの工場で試験生産が行われ、成功した。今後はPTGエナジーが参画し、世界初の商業生産に乗り出す。合弁会社が技術供与を受けるため、サッポロホールディングスと契約を結んだ。
試験生産は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として、サッポロビールと磐田化学工業が実施。科学技術省傘下の国家革新機関(NIA)も協力した。
食料と競合しないエネルギー源として、廃棄物のキャッサバパルプを有効活用できる点が評価され、新技術の普及が期待されている。
(2017年1月10日 7:45)