素材最大手サイアム・セメントは2日、ベトナム南部バリアブンタウ省のロンソン島で建設を計画している大型石油化学施設の着工に向け、事業主体の株式を追加取得すると発表した。
傘下のビナSCGケミカルズが事業主体ロンソン・ペトロケミカルズの株式25%をカタール国営のカタール・ペトロリアム傘下のQPIベトナムから取得する契約を結んだ。取得額は3,610万ドル(約13億バーツ)。
カタール・ペトロリアムが2015年に出資引き揚げを決めたため、事業着手が遅れていたが、間もなく着工できる見通しとなった。
サイアム・セメント・グループの出資比率は46%から71%に高まる。残り29%はベトナム国営のペトロベトナムが出資している。
計画では、合成樹脂のポリオレフィンや原料のエチレンの工場、港湾、発電施設、倉庫などを整備する。約5年かけて建設し、2021年の稼働開始を目指す。投資額は45億ドルに上る見込み。
同国ではポリオレフィンの需要が伸びており、国内向けに生産する。年産能力はポリエチレン、ポリプロピレンの計160万トンとする計画。同国の昨年のポリオレフィン輸入量は約200万トンだった。
(2017年3月3日 6:10)