化学大手インドラマ・ベンチャーズは10日、帝人と米化学大手デュポンの米国、欧州、中国のフィルム事業の合弁会社を買収すると発表した。高付加価値型の事業を強化する。
オランダの現地法人インドラマ・ネーデルランドを通じ、米国、英国、ルクセンブルク、香港の合弁会社4社の全株式を取得する。帝人、デュポンと株式譲渡の契約を同日締結した。年内に手続きが完了する見込み。買収額は明らかにしていない。
合弁会社は幅広い産業で使われる2軸延伸ポリエステル(BOPET)やポリエチレンナフタレート(PEN)の高機能フィルムを中心に生産している。年産能力は計27万7,000トン。工場8カ所や研究開発(R&D)拠点、知的財産権などが買収の対象に含まれる。
インドラマは合弁会社の優れた技術や開発力を高く評価し、既存事業との相乗効果も見込んで買収を決めた。今後はフィルム分野で世界トップを目指す。帝人とデュポンは、中国メーカーの台頭などを受け、フィルム分野で合弁事業の解消を進めていた。
インドラマはペットボトルなどの原料となるポリエチレンテレフタレート(PET)の世界最大手。積極的な買収で生産能力を拡大するとともに、高付加価値型の事業を強化している。
(2017年10月11日 6:47)