バンコク銀行は、中国最大手の商業銀行、中国工商銀行(ICBC)にACL銀行の保有株を売却することで工商銀と合意した。財務省の許可を得て、19.3%の全保有株を売却する方針。工商銀はACL銀を足掛かりに国内金融市場に参入する。
6月30日付各紙によると、工商銀はバンコク銀の保有株取得に加え、財務省が放出を予定する30.6%の保有株の取得も目指す。外資出資上限の49%を上回る株式取得を狙い、政府に規制緩和を求めている。
バンコク銀のコシット執行委員長は29日、「交渉が終わり、財務省の判断を待っている状態」と明らかにした。工商銀が同省と近く協議するという。
保有株の売却額は20億バーツ程度となる見込み。ACL銀はノンバンクから業態転換した小規模銀行。3月末の資産総額は623億3,000万バーツ。マレーシアの金融大手CIMBグループなども出資を狙っていた。
売却合意の報道後、タイ証券取引所(SET)ではバンコク銀、ACL銀の株価が上昇し、30日はそれぞれ前日比0.93%高、1.71%高で引けた。
工商銀は資産総額が10兆元(約51兆バーツ)を超え、株式時価総額で世界一の上場銀行。タイ進出を目指し、2007年10月からACL銀の株式取得交渉を進めていた。
工商銀の姜建清会長は今月26日、アピシット首相と北京で会談し、ACL銀の買収に向けた外資規制の緩和などを要望。中国企業のタイへの投資や貿易の促進につながると説明していた。
(2009年6月30日 8:13)