オランダの食品大手CSMは、タイでバイオプラスチック原料のポリ乳酸(PLA)の生産と輸出を計画している。投資額は約5,000万ユーロ(約24億バーツ)。タイは植物原料が豊富な上、工業分野の需要や政府の支援を見込める点から、世界的な生産・輸出拠点の最適地とみている。
6日付各紙によると、傘下の発酵乳酸世界最大手ピューラックが、国内企業か外国企業と提携し、PLAの合弁工場を設置する。東部ラヨン県の工場で生産している乳酸を使い、PLAに加工して国内外に供給する。
SCMのゲラルド・ホイットマー最高経営責任者(CEO)は「世界需要の拡大に応えられる生産拠点を設置するため、戦略的パートナーを模索しており、年内に詳細を決定する。政府や各国のプラスチック業界の協力を得て、2年以内に生産を開始したい」と述べた。
タイで生産するメリットとして、原料のサトウキビやタピオカなどが豊富なことから、価格競争力を期待できると説明した。また、80度の高熱に耐えられる新製品を開発しており、包装資材、自動車、電子、繊維分野などでの国内需要を見込んでいる。
新工場の設置により、SCMグループの国内での総投資額は2億5,000万ユーロとなる見込み。ピューラックは2007年に国内工場を稼働させ、主に食品向けに乳酸などを生産している。
▼石油プラスチックに環境税
科学技術省傘下の国家革新機関(NIA)は、バイオプラスチック産業振興の5カ年計画(2008~12年)に基づき、石油由来のプラスチックに対する環境税の導入を計画している。来年の導入を目指し、欧州の税制を参考に計画を練っている。
(2009年7月8日 4:55)