アルミ圧延大手のUACJ(本社・東京都千代田区)は29日、タイのアルミ材工場に約370億円(約120億バーツ)を投じ、生産能力を約8割引き上げると発表した。米国工場も増強し、海外生産体制を強化する。
タイでは子会社のUACJ(タイランド)が東部ラヨン県のアマタシティー工業団地内の工場を増強し、飲料缶用や自動車用のアルミ材の生産能力を引き上げる。新棟の建設や鋳造・冷間圧延設備、表面処理・塗装設備、スリッターの導入などを計画。年産能力を現在の約18万トンから約32万トンに高める。2019年6月の稼働開始を予定している。これにより、21年度にはEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)が約140億円増加すると見込む。
世界的に飲料缶用や自動車用のアルミ材の需要が伸びており、タイでアジア向けを中心とする高品質で低コストなアルミ材の供給体制を強化する。また、米国工場にも約180億円を投じ、鋳造ラインなどを増設する。
UACJはタイを日本、米国と並ぶ生産・輸出拠点と位置付け、昨年8月に鋳造工程からの一貫生産を開始した。
タイでは主力の飲料缶用や自動車の熱交換器用などのアルミ材を生産し、主にアジアの飲料缶や自動車部品のメーカーに供給。自動車の軽量化に伴い、アジアで自動車用パネル材の需要も伸びるとみている。
(2016年11月30日 6:46)