盤谷日本人商工会議所(JCC)が9日発表した「賃金労務実態調査」によると、日系企業の今年の昇給率(中央値)は製造業が4.6%に前年比で0.3ポイント低下し、非製造業も4.8%に0.2ポイント低下する見通しとなった。
JCC会員企業を4月に調査し、製造業333社と非製造業(駐在員事務所含む)249社の計627社が回答。今年の昇給率の実績と見込みを合わせて集計した。景気停滞を反映し、「前年より上げる」との回答は、製造業で18.3%、非製造業で19.4%にとどまった。
初任給(基本給と諸手当、月額、中央値)は、製造業の高卒ワーカーが1万200バーツ、大卒事務職が1万6,200バーツ、大卒技術職が1万8,200バーツ。非製造業の大卒営業職は1万9,800バーツ。
昨年の平均賞与(中央値)は、製造業が3.3カ月、非製造業が2.5カ月で、それぞれ前年比で0.1カ月、0.2カ月減少した。
前年と比べたタイ人の従業員数は、製造業では「減った」が43.0%で最も多く、非製造業では「増えた」が45.3%で最も多かった。
また、労働組合が結成されている企業は、製造業の31.5%、非製造業の3.5%。今年3月まで1年間の労使紛争の発生件数は、製造業が18件、非製造業が2件だった。
一般社員の定年退職年齢は55歳が最も多く、製造業で67.1%、非製造業で53.6%に上った。独自の退職金制度や退職者向け準備基金(プロビデント・ファンド)を導入している企業は、製造業で82.2%、非製造業で55.0%だった。
(2016年8月10日 7:10)