国際民間航空機関(ICAO)の安全評価を上げるため、運輸省傘下のタイ民間航空機関(CAAT)が進めていた運航者証明書の再交付が遅れ、航空会社12社が国際線を一時運航できなくなる事態となった。
タイ公共放送サービス(TPBS)などによると、今月中にも開始されるICAOの監査に備え、CAATは先月末を運航者証明書の再交付期限としていたが、人員不足などで安全審査など再交付の手続きが遅れ、今月1日から国際線の運航を継続させることができなくなった。
対象の12社には、エイチ・アイ・エス(HIS)が出資するアジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)、オリエント・タイ航空、ベトナム系の格安航空タイ・ベトジェットエア、アイルランド系の貨物航空Kマイル・エア、自家用ジェット機を運航するエムジェッツなどが含まれる。これまでにタイ国際航空など主要9社は再交付が完了している。
ICAOの監査は少なくとも1カ月程度かかるとみられ、この間は再交付の手続きが中断される見通し。同省は12社への影響を緩和するため、国内線の割り当てや駐機料引き下げなどの措置を検討している。
ICAOは2015年にタイ運輸省の安全審査に問題があるとの判断を示し、タイの航空会社の新規就航などを制限する動きが広がった。CAATは今回の監査により、年内には問題が解決されると見込んでいる。
(2017年9月6日 6:54)